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創エネ?ZEH?省エネ住宅の種類を知る

省エネ基準を満たした住宅はエネルギー消費量が少ないだけでなく、居室内の快適さが向上することから、住んでいる人の健康維持・増進にも寄与するといいます。

このような省エネ住宅の種類として「低炭素住宅」「ZEH(ゼッチ)」「長期優良住宅」「LCCM住宅」「性能向上計画認定住宅」「パッシブハウス」などが挙げられますが、このなかには税制面の優遇や補助金などによる支援が受けられるものも。さっそく、種類ごとにその特徴を見ていきましょう。

低炭素住宅

低炭素住宅は、2012年9月に公布されたエコまち法に基づき規定された省エネ住宅です。大きな特徴は「環境に配慮するため、二酸化炭素の排出を抑えられるような仕組みが工夫されている」ところ。認められるためには定量的評価項目、および選択的項目と呼ばれる2点を満たす必要があり、具体的には以下のような基準が設けられています。

定量的評価項目

これに関しては省エネ住宅の定義と同じく、外皮性能と一次エネルギー消費量が目安となっています。外皮性能は省エネ基準と同等、一次エネルギー消費量は省エネ基準より10%以上削減されていること、が条件です。

選択的項目

これには8つの評価基準が設けられており「そのうち2つを満たしていること」が条件。主に節水を促す設備や、HEMS(ホームエネルギー・マネジメント・システム)、太陽光発電と蓄電池などの環境と省エネに配慮した装置が導入されているか、庭に緑や水場などを取り入れたり、日射反射率の高い屋根や舗装の面積を増やしたりして環境に配慮しているか、木造住宅であり、かつ住宅の劣化を防ぐ措置がなされているか…などが挙げられます。

ZEH(ゼッチ)

ZEH住宅は、省エネ住宅の中でもよく聞かれるもののひとつだと思います。これは「太陽光発電等で生み出すエネルギーと、消費エネルギーがトータルで0になる」住まいのこと。主に断熱性能・省エネ・創エネという3つの視点から認定され、具体的には以下のような基準が存在します。

また、ZEH住宅には再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量も見る「Nearly ZEH」、再生可能エネルギーを導入しなくても良い「ZEH oriented」、一般的なZEHよりさらに高い基準を満たし、かつ電気自動車や高度エネルギーマネジメントも活用した「ZEH+」、ZEH+の基準を満たした上で、所定されたシステムを1つ以上採用しなければならない「次世代ZEH+」と様々な種類があるため、新築する際は慎重に考えたいです。

長期優良住宅

長期優良住宅は、平成21年に国が施行した「長期優良住宅認定制度」に基づく住まいのこと。その名の通り将来的に長く、かつ快適に暮らせる住宅として一定の要件を満たしたもので、構造や設備、面積などに関して細かい規定が定められています。

高気密・高断熱といった快適性も重要な指標ですが、項目の中には耐震性や劣化対策、維持管理など建物自体の強度や、自然災害への対策なども含まれているのが特徴です。

長期優良住宅の認定を受けるためには、上記のような規定を満たすだけでなく、所管行政庁(都道府県、市区町村等)にて申請を行わなければなりません。

LCCM住宅

LCCMとはLife Cycle Carbon Minusの略称で、建設工事から将来住宅を廃棄するまでに渡って、CO2排出量をマイナスにする住宅のことを指しています。CO2削減のための住宅目標として、現状最高レベルの住宅です。LCCM住宅の認定を受けるためには、以下の条件をクリアしなければなりません。

下記のうちいずれか1つを満たすこと

性能向上計画認定住宅

性能向上計画認定住宅とは、都道府県や市もしくは区に建築物エネルギー消費性能向上計画の認定が基準を満たしていることを認められた住宅のことをいいます。

性能向上計画認定住宅に認定される条件は以下の3点が挙げられます。

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