「東京ゼロエミ住宅」とはどんな住宅のことを指すの?
東京都内において「東京ゼロエミ住宅」を新築する方に対し、その経費の一部を助成する補助金制度があるのはご存知でしょうか?
そこでここでは、「東京ゼロエミ住宅」について詳しく解説していきましょう。
東京ゼロエミ住宅とは
どんな家なのか
東京ゼロエミ住宅は、断熱機能に優れた窓や断熱材を用いたり、高い省エネ性能を持つ家電製品などを取り入れたりして省エネ性能を向上させた家のこと。
東京都が独自に定めた制度であり、事業背景には世界一の環境先進都市を目指し、「2030年までに、東京の温室効果ガス排出量を2000年比で30%削減(2021年1月27日時点では50%削減へ強化)※」という気候変動対策に基づき設定された目標があります。
※参照元:東京都環境局/ゼロエミッション東京戦略2020 Update & Report
特徴としては、高い省エネ性と快適な室内が挙げられるでしょう。人だけでなく環境もやさしいため、次世代型の住宅とも言えそうです。
東京ゼロエミ住宅の認証制度
東京ゼロエミ住宅は、当該の「認証に関する要綱」に基づき、都に登録された認証審査機関から認証書の交付を受けることで認証されます。
- 水準1:仕様規定での検討が可能
- 水準2:ZEH相当の断熱性能、および国が定める省エネルギー基準より35%削減できる住宅
- 水準3:北海道相当の省エネルギー基準を満たす住宅
認証制度は上記の通り、基本的に「水準1」から「水準3」までの基準が設けられています。数字が大きくなるほど、高い省エネ性能が求められるのが特徴です。
東京ゼロエミ住宅のメリット
東京ゼロエミ住宅のメリットは、やはり「高い断熱性能」と言えるでしょう。冷暖房効率が良いので、夏は涼しく、冬は暖かい空間を作りやすくなります。温度差が小さいと冬場のヒートショック等のリスクも軽減できますから、ご家族にお子さんや高齢の方がいる場合にもおすすめなのではないでしょうか。
また、「設備の効率化」により、光熱費の削減が期待できるのも魅力。結露対策にもなり、ダニやカビの繁殖を妨げ、かつ建物が劣化しにくくなるという利点も。長期的にメンテナンスが楽になる、というのは非常に嬉しいものです。
助成制度と受付期間は?
東京ゼロエミ住宅は、新築した建築主に対して費用の一部を助成する取り組みを行っています。これは水準と建物の種類によって金額が変わるため、確認しておきましょう。
戸建て住宅
- 水準1:30万円
- 水準2:50万円
- 水準3:210万円
集合住宅等
- 水準1:20万円
- 水準2:40万円
- 水準3:170万円
このように、水準3になると大幅に助成金額がアップすることが分かりますね。令和4年度の受付期間は「令和4年6月22日(水曜日)~令和5年3月31 日(金曜日)」となっていますが、予算が上限に達した時点で終了となるため、お早めにお問い合わせください。